編集者の小林さんと写真集に人生を捧げる店主・黒ちゃんが営む、吉祥寺にある写真集・アートブックメインの書店 book obscura(ブック オブスキュラ)にて写真展を開催いたします。写真について深く学べるお店なので、とても光栄に感じています。今回展示するのは、knockの新刊と月末に創刊される新雑誌『ATLANTIS』のために訪れたロシアや東欧諸国で撮影した写真群です。そこに写るものは、芸術家たちのアトリエやアパート、彼らが暮らす街といった日常風景。また同時に複雑な歴史と文化を抱く東欧という未知の世界を捉えた写真をクロスオーバーさせ構成します。今回、これらのイメージ群を旅の記録写真や記憶写真といった旅写真として提示するのではなく、本を作る過程に表出したイメージ群として捉え展示してみることにしました。そこには、自分自身、雑誌や自分のプロジェクトのために”旅の写真”を撮影するなかで、そもそもどのような要素が”旅”というものを定義するのだろうという問いに一度向き合ってみたいという思いがあったから。旅を味わうための旅ではなく、特定の誰かに会うために特定の場所へ行く、という明確な目的によって撮られたイメージは旅の写真として定義することはできないのだろうか。旅特有の偶然性や一回性が写真に意味付けるものについて、どっちが正しいでも良いでもなく、その差異や類似性、意図や作為について、展示を通して一度考えてみたいのです。15日にはオープニングのレセプションパーティ、会期終盤にはATLANTIS創刊を迎える加藤さんとのトークイベントなど盛りだくさんの内容です。発売前の『Studio Journal Knock』新刊”New East”も手にとっていただけます。梅雨も明け暑さも本格的になってきましたが、井之頭公園で涼んだついでにぜひ遊びにきてください。東欧をイメージしたドリンクなんかもご用意して待っています。
Studio Journal Knock “New East” 発売記念 写真展『PAPRIKA 』
7月12日(金)-7月30日(月)at book obscura
世界の芸術家たちの知られざる日常を伝える写真家・西山勲の写真展。2014年から4年越しに訪れた冬のロシア・東欧各地のアトリエをめぐる旅の中で、芸術家たちの暮らす街の景色、創作とともにある生活の痕跡を写真に収めた。”本を作るための旅”、その独自の視点で捉えた写真作品を展示します。
●イベント情報 book obscura イベントページ
・7/15(日)14〜20時オープニングレセプション
西山氏が刊行するスタジオ・ジャーナル・ノック6冊目となる最新号『New East』の発売記念を兼ねたオープニングレセプションを開催いたします。7/20の一般発売日に先がけて、一足早く最新号を手にとっていただける機会です。東欧をイメージしたドリンクや軽食をご用意してお待ちしております。どうぞお気軽にお越しください。
・7/21(土)18〜20時トークイベント
・7/28(土)14〜16時 knock × ATLANTIS クロストーク
※イベント詳細は後日アップデートいたします。
book obscura(ブックオブスキュラ)
〒181-0001 東京都三鷹市井の頭4-21-5 #103
11:00~20:00(火曜定休)