僕らの生きる世界において“真実”は権力の影響を受けて存在し、あるいは権力によって生み出されるものとも言える。その奥に埋められている“事実”を取り戻す機会をつくるのが僕のプロジェクトなんだ。」涼しくなってきたスピーディ・グランマのテラスで、3杯目のビールを手にピシタクン・クンタランの言葉は熱を帯びる。スタジオを埋めつくす“取り戻された事実”を見ていると「いつか“新しい歴史”図書館をつくりたい」と言う彼の夢も、そう遠くない未来に実現するのだろうと思えた。
Pisitakun Kuntalang
Photographer
https://hengsapkul.wordpress.com