共用になっている裏庭を挟んで向かいの家に住むアンドリュー(ルー)は 毎日夕方になると決まって何やらわめきながら掃除を始める。 「You know? おれがやってるような掃除の仕方をHalf Assedって言うんだ」 「一日中ハイになってりゃ、そりゃキッチリやるほうが無理ってもんだ」 いつもご機嫌なこのおっさんは、いったい何をして生活しているんだろうか。 「おれか?おれはあれさ、マッサージセラピストだ。1分1ドル。お手製のチラシもあるぞ。 ネイバーには、1時間20ドルでやってやってるけどな。御近所様価格ってやつだだだははっ」 下品な口調、そして耳障りなダミ声。ルーは続ける。 「そもそも金なんて、このアメリカにおいてそんなになくても生きていけるのさ。 何だって近所の奴らが家の前に持ってけって置いてくれるだろう? You see? リッチな車も家も必要ねぇだろ? ちょっと待て、ここにこうして朝顔…
Read MoreSat around a fire, Feel warm with neighbors.
Ali and Joe took us to a house in Novato.
Start living in Oakland.
2013年7月28日に日本を離れた僕らは、日付変更線をまたいで長い長い1日を過ごし、カルフォルニア州サンフランシスコから東へ13km、オークランドに辿り着きました。Air BnBというWebサービスでハムスターの巣のようなシェアハウスの小さな空き部屋を見つけ、サンタフェという地域で生活を始めました。カルフォルニア、西海岸と言えば照りつける太陽や暖かい気候を思い浮かべていたわけですが、8月を目前にしてダウンを着込まないと耐えられないほどの冷たい風、どんよりと低く降りた雲…。おまけに、ここオークランドは全米でもとりわけ犯罪の多い街ということを着いてから知りました。黒人が多く住み、重低音を鳴らしながら車高の高い車が走り抜けています。僕らが住む家にはエクアドル出身のパティ、ホストのアリとジョーイのカップルが同居し、クラブやパーティ、友達の家に連れていってくれたりとかなり良くしてくれています。中庭を…
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