6:00起床。ヘッドライトでベッドを照らして、錦糸町のユニクロで買い込んだヒートテックやあったかパンツやネックウォーマーなどで冷気が入る隙間を与えぬよう厳重に着込む。足元は雪国用のブーツ。ドミトリーの中は暖房がしっかり効いてるからニット帽からは汗がたれる。昨日の夜買ったリンゴとエナジーバーのようなものをカメラリュックに忍ばせていよいよモスクワの街へ繰り出す。まだ暗いし人もまばら。氷点下10℃の通りはあまりに寒すぎるので人の後につづいて地下道へ潜る。鳩が暖をとっている。早くから店を開けているパン屋があったのでふやふやしたあったかいピロシキと甘いパイナップルジュースを朝食用に。立ち止まると凍りそうなので歩きながら食べ、とにもかくにも聖ワシーリー寺院のあるクレムリンへ向かう。ドミトリーからは歩いて15分といった距離。何ブロックを歩いたか、左手にそびえるビルの狭間から、何度も何度もTVや雑誌で目にしたことのあるあの建物が顔を出した。一歩毎に少しずつ見える部分の割合が増えていくのをスローモーションのように感じたのが驚きだった。そんな風に感じさせるほどその建物の登場感というか存在感は異様で、壮大で。既視感ありありなのにすごくビビッドに目に写っちゃって、「うぉっ…」と思わず声が出た。はるばる来て良かった。
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