
滞在しているメキシコシティのホステルに荷物を預け1週間のキューバ旅行へ出かけた。そもそもが長い旅行中のようなものなので旅行もへったくれもないけれど、とにかくカリブ海の対岸に憧れの楽園があるのだ。今行かずにいつ行くのだ。僕らは早速安い航空券を購入し、ホステルに沈没中の旅人たちから情報を集め、キューバへ飛ぶこととなった。キューバ渡航にあたって、ひとつ小さな任務のようなものがあった。それは先にキューバ入りしている友人にハバナでIDカードを手渡すという簡単なものだったけれど、インターネット環境が無いに等しいキューバでは少し困難なことにも思えた。メキシコシティのホステルで相部屋だったその友人はマイカという名のカナダ人で、彼と妻と僕の3人はいつも行動を共にしていた。彼が1週間前にホステルを発つ時には涙ながらに別れを惜しんだ仲だった。 そんなマイカはある語学エージェントに登録していて、旅をしながら世界各…
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